皆さん、こんにちは!
設計1課のタカダです。
本日は毎週木曜日のあんじゅホームの標準仕様に関するブログ第12回目です。
どうぞよろしくお願いします。
本日のテーマは[WB HOUSE]です。
先週の続きです。
WB HOUSEは奥が深く、お伝えしたい内容が多くありますので
4週に分けて、ご紹介したいと思います。
本日は[WB HOUSE -其の2]
「どのような仕組みでそれらを実現するか?」です。
前回は下記に記載するWB工法を採用する8つのメリットについて
お話させていただきました。
①夏の暑いを解決
②冬の寒いを解決
③カビ・ダニを防ぐ
④結露を防ぐ
⑤蒸れ腐れを防ぐ
⑥室内の科学物質を排出する
⑦生活臭を排出する
⑧電気代を節約できる
では図を使いながらご説明させていただきます。
夏場からご説明いたします。
夏場は太陽に照らされた外壁は表面温度50°、屋根に至っては70°を超える暑さになります。
その焼け込みによって上昇した熱を室内に取り込まないように木造住宅には外壁の裏側に通気層を設けています。
上昇した熱により温められた通気層の空気は上部に移動する性質があるので通気層には上昇気流が発生します。
上昇した空気は屋根の頭頂部にある換気させる金物から出ていきます。
これが一般的な木造住宅の作りです。
WB HOUSEには外壁側以外にもう1つ通気層があります。
WBとは(Double Breath)2つの通気層という意味です。
WB HOUSEは室内側に通気層を設けています。
空気は断熱材として、とても優秀で身近な物質です。
外壁側の通気層だけでは、防ぎきれない熱を第2通気層が防ぎます。
第2通気層が温められると第1通気層と同様に上昇気流が発生します。
その上昇気流は床下の冷たい空気を引き上げて室温の上昇を防ぎます。
また、室内側で上昇気流を発生させることがWB HOUSEのミソです!
日本の夏は高温多湿で、じめじめとしていて湿度が高いのが特徴です。
湿度は身体にまとわりつくので湿度を下げることが体感温度を下げることにつながります。
WB HOUSEで湿度を下げる仕組みは、湿度は高いところから低いところへ移動する性質をもっています。
室内では人の呼吸や、料理をされることにより湿度が高くなります。
WB HOUSEの室内壁は湿度を通すので、呼吸や料理によって室内で発生した湿度は第2通気層を通り外部に排出されます。
これが[①夏の暑いを解決]の仕組みです。
(ビニルクロスは湿度を通さないので計画的な換気をしなくては内部に湿度が滞ってしまいます。)
[②冬の寒いを解決]
冬は図にある、バリアヘルス、フロアヘルス、ハットヘルスという通気するための開閉部材部材が閉じて第2通気層が断熱層に変わります。
それにより室内が寒くなることを低減させます。
冬は開閉部材が閉じていますが、壁を透湿した湿度が第2通気層を通り、夏の10%程の柔らかな空気の動きで湿度を外部に排出してくれますので冬の結露を防いでくれます。
冬の壁や壁内部の結露を防ぐことは、構造部材のカビ生えや腐りを防いでくれるのでお家の健康にも大切なことです。
開閉部材は気温によって自動で開閉される仕組みになっていて電気を使用しないので故障するリスクが少ないです。
また、耐久動作試験では10万回の動作で不具合は見られなかったという結果が出ています。
それは100年以上に相当します。
人の手で動作させる必要がなく、自然の力で動かせるので面倒な手間が省けるのはいいですよね。
[③カビ・ダニを防ぐ ④結露を防ぐ ⑤蒸れ腐れを防ぐ]
カビやダニは湿度70%を超えると発生する可能性がとても高くなります。
湿度を抑えることでカビやダニを発生することを抑制できます。
それは、結露、蒸れ腐れもしかりです。
[⑥室内の科学物質を排出する ⑦生活臭を排出する]
化学物質や生活臭は湿度と結合して臭いがキツくなります。
そこで、WB HOUSEでは湿度が高い方から低い方へ移動する性質を利用します。
化学物質や生活臭は湿度と結合し、湿度の低い壁の中へ移動します。
壁の中に移動した化学物質と結合した湿気は、上昇気流にのって外部へ排出されます。WB HOUSEの壁は透湿させるのでこのようなことが可能です。
[⑧電気代を節約できる]
夏はちょっと涼しく、冬はちょっと暖かくする。
これだけで年間利用するエアコン代を大幅にカットできます。
自然の力だけで効果が得られることがWB HOUSEの最大の魅力です。
本日はWB HOUSEの仕組みについてご紹介させていただきました。
文字が多く分かりにくいかと思います。
WB HOUSEを採用されたお家の見学会なども実施していますので
ぜひ興味がある方は体験してみてはいかがでしょうか。
まだまだご紹介したいことはありますので次回に続きます。
本日のブログは以上です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
来週はWB HOUSE -其の3の予定です。
あんじゅホーム公式リンク
- 関連記事
-
- あんじゅホーム施工事例 土間続きの大空間…
- 前回に続いて、省エネと快適性を両立した施工事例をご紹介します。大型の壁掛けテレビを間接照明で照らし、風格のあるテレビコーナーを演出したリビング、将来2部屋としても使える可変洋室など、見どころがいっぱい。スムーズな家事導線にもこだわっています。早速、見ていきましょう。
-
- あんじゅホーム施工事例 土間続きの大空間…
- 今回お届けする施工事例は、土間空間を自然の暖房として活用するなど、パッシブデザインを取り入れた省エネで快適な家。1階はLDK、和室、土間が一体になった開放的な造りで、どこに居ても庭を眺められます。お施主様のセンスで、インテリアや部材を一つひとつ吟味したコーディネートにもご注目ください。
-
- 部屋干し派?外干し派?インスタアンケート…
- 当社が「ジメジメしがちな時期のお洗濯」について「あなたは何派?」というご質問をしたところ、部屋干し派59%、その他派27%、外干し派は14%という結果になりました。そこで先週は部屋干し派にオススメのお洗濯アイデアを掲載。今週は外干し派やその他派にオススメの事例をご紹介します。
-
- 部屋干し派?外干し派?インスタアンケート…
- 部屋干し派が59%でトップに!その他派は27%、外干し派は14%という結果になりました。最近では共働きの方や、花粉を気にされる方が増え、年中部屋干しというご家庭も珍しくありません。そこで今回は当社の施工事例を中心に、部屋干し派にオススメのお洗濯アイデアをご紹介します。
-
- エコロジー換気システム「澄家-sumik…
- 今回は、小さなお子様がいらっしゃるご家庭にはとりわけオススメの「澄家-sumika-」をご紹介します。5月に完成見学会を開催した「3世代が快適に暮らす家」でも採用されていたエコロジー換気システムで、ご来場いただいたお客さまからたくさんの反響をいただきました。「澄家-sumika-」ならではの優れたポイントを順に見ていきましょう。
- カテゴリ
- 住まいづくりのお役立ちコラム (768)
- お知らせ (66)
- あんじゅホーム社長ブログ (101)
- 戸建て工務店 現場レポート (108)
- 神戸のリノベーション・リフォームブログ (117)
- あんじゅホーム社員ブログ (668)