2019年2月号
今月のトピック
1.建物探訪
2.建物計画のちょっとした工夫⑧
3.カマろの一言
皆様、こんにちは。設計1課の鎌田です。
毎日、寒い日が続きますね。
巷ではインフルエンザが流行しています。外から帰ってきた際
は手洗い・うがいを励行して、予防に努めるとともに、体調管
理はしっかりとおこなって、この冬を乗り越えましょう。
因みに、先月号で記載していた私の体重増加の件、これは冬眠
前のクマと同様、越冬に必要な冬支度だったのでは?と考える
のは、ダイエットがうまくいってない言い訳なのでしょうか?
~建物探訪(地下鉄中央線大阪港駅)~
今回ご紹介する建物は「大阪文化館・天保山」です。
地下鉄中央線大阪港駅から徒歩5分、天保山ハーバービレッジ内、
海遊館の隣にその建物はあります。
元々はサントリーミュージアム・天保山といい、サントリー創業90周年
事業によって開設された美術館で、設計者は安藤忠雄氏です。
同氏が大阪に芸術や文化と親しめる空間と街中では見られない
「きれいな夕日」を眺められる美術館の設計として佐治敬三氏より
依頼されました。水辺に背を向けず、海を取り込み、美術館から
海へ降りていく広場を配置し、親水を意識した美術館として完成しました。
完成当初、建物は直方体のギャラリーと逆円錐形の建物の中に入る
IMAXシアターやショップなどから構成される複合施設でした。
大きなガラスを通して見る円形のIMAXシアターの夜景は神秘的でした。
また、窓からの夕日は、まるで風景を切り取った写真を見るようでした。
しかし、現在、IMAXシアターは閉館となっています。
時の流れを感じる今日この頃です。
~建物計画のちょっとした工夫⑧~
今回のお話はリビングです。
「広々としたリビング」に憧れる建築主は多いが、
小さな家の面積には限りがあります。相反するこの条件を乗り越えるには、
天井を高くして縦方向の広がりを得たり、外部やほかの部屋とつなげて、
抜けや光を採り入れたりするなどの工夫が不可欠です。
LDKのうち、キッチンは面積を削りすぎると、利便性を損なうおそれが
ありますが、リビングとダイニングは案外フレキシブルな空間です。
かつての住宅では、リビングは「家族が集まり、くつろぐ」空間、
ダイニングは「食事をする」空間と役割が明確に分けられていました。
しかし最近はかつての「茶の間」のように、リビングとダイニングの役割を
「兼ねる」プランが人気を得ています。
リビングにTVを置かない暮らしを選ぶ人も増えているため、
「リビング=ソファ」という固定観念も薄れつつあります。
それにより、視線が抜ける窓辺にベンチを設ける、あるいは、
畳敷きの床座リビングとするなど、空間を広く見せる工夫の幅も広がります。
小さな家では、1フロアがLDKのみで構成される場合も多く、
プライバシー性をどこまで高めるかによって、リビングの配置も
変わってきます。敷地条件のみならず、建築主の意向やライフスタイルも
十分考慮し、最適な配置を提案する必要があります。
~カマろの一言~
ある日、家に帰ってくると何か違和感を感じました。
この違和感は何?キョロキョロと周りを見渡すと・・・。
玄関、柱横の竪樋が・・・。折れてました。
家に入り子供達に問いただしましたが、誰もやってないとの事。
休日に材料を買って修理しました。そして、学校から帰ってき
た次男が傍によって来て、「僕が壊しました。ごめんなさい」
と言いました。直ったので、安心して告白したようです。
物は壊れたりするけど、その時はすぐに教えてね、というお話です。
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