
神戸のリノベーション・リフォームブログ
【リフォーム】解体から新しい暮らしへの第一歩
こんにちは!リフォーム/アフター担当です。
今回は、前回に引き続き団地リフォームの可能性と課題についてご紹介いたします。
築50年以上の団地リフォームにおける最初のステップは、現状の空間を一旦「リセット」する解体作業です。畳や押し入れを撤去し、洋室に適した基盤を整えることから始まります。今回の施工現場では、昭和の和室がどのように現代的な洋室へと変わるのか、そのプロセスを写真とともに詳しく解説します。
解体作業:新しい空間を作るための第一歩
まず、部屋全体を改修するために不要な部分を取り除く作業が行われました。
- 畳の撤去
畳を1枚ずつ取り外し、床材が見える状態に。劣化した畳下の土台も取り除き、フローリング施工の準備をしました。
撤去時には埃が舞いやすいので、養生シートを活用して住居内を保護しています。 - 押し入れの解体
押し入れの内部を分解し、壁材や仕切りをすべて撤去。
解体後に現れた木材部分を点検し、腐食や老朽化がないかを確認。必要な補強工事も行いました。 - 壁紙の剥離
古い壁紙をすべて剥がし、下地を整えました。この作業によって、後のクロス張りがスムーズに進みます。
床下構造の調整:断熱と耐久性を向上
畳を撤去した後の床は、木材を補強した上で、断熱材を挿入しました。
- 断熱材の設置
冬の寒さ対策として、床下に断熱材を追加。これにより、冷気が床を通じて伝わるのを防ぎます。
特に古い団地では、断熱性能が低い場合が多いため、ここでの改修が快適性に大きく影響します。 - 床フレームの調整
新しいフローリング材を支えるために、床フレームを水平に調整しました。これにより、歩いた時の安定感が向上します。
押し入れからクローゼットへの改造
解体後の押し入れスペースを利用し、モダンなクローゼットを作り上げました。
- ハンガーポールと棚板の設置
ハンガーポールを追加し、衣類をかけるスペースを確保。
上部には棚板を取り付け、鞄や小物を収納できるようにしました。 - 引き戸への変更
従来の押し入れ戸は3枚連動引き戸に変更し、スムーズな開閉を実現。
白を基調とした扉を採用することで、部屋全体が明るい印象に。
壁紙とアクセントクロスの施工
部屋の仕上がりを大きく左右するのが、壁紙とアクセントクロスの選定です。
- 明るいベースカラーを採用
主に白い壁紙を使うことで、部屋を広く見せる効果を狙いました。 - グレーのアクセントクロス
部屋の一面にグレーのアクセントクロスを貼ることで、洗練されたデザインを実現。主張しすぎない色味が、家具や小物との調和を生み出します。
施工中の工夫
- 住人への配慮
解体時には騒音や振動が発生しますが、近隣住民に迷惑がかからないよう、作業時間帯に配慮して行いました。 - 既存の素材を活かす工夫
壁材や木枠など、再利用可能な部分を選別してコスト削減を図りました。
次回予告
次回は、完成した空間をご紹介します。和室だった部屋が洋室に変わり、収納力も大幅に向上した実例を、ビフォーアフターの写真とともに解説します。ぜひお楽しみに!
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