【コラム】 2023年 新築住宅着工戸数
いつもブログをお読みいただき有難うございます。
あんじゅホームの菅原です。
少し前のお話しになりますが、2023年の新築住宅着工戸数が発表されました。
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国土交通省が発表した2023年の新築住宅着工戸数は前年比4.6%減の81万9623戸で3年ぶりに減少に転じました。
中でも持ち家(注文住宅)は前年比11.4%減と大きく落ち込みました。
持ち家の着工戸数は前年同月実績を割り込むのは23年12月で25ヶ月連続となります。
やはり原因は資材の高騰、物価上昇に伴う実質賃金の減少で消費者マインドが悪化していることです。
加えてこれまでのブログでもご紹介したマイナス金利政策の解除や2024年問題、更には2025年の建築基準法改正と住宅を取り巻く環境が大きく変わりつつあります。
大手ハウスメーカーも注文住宅から戸建て住宅へシフトしていくなど対策を余儀なくされています。
あと数年先に住宅業界および建設業界はどのようになるのでしょうか?
単純に考えると、住宅ローンの金利上昇、建築物価の高止まり、時間外労働時間の上限規制による人手不足により注文住宅の着工棟数は更に減少へ向かい
2025年の法改正により省エネ等級の最低基準が引き上げられ、現在のようなローコスト住宅が減ってくることになるでしょう。
高価格、かつ、高性能・高耐久性がキーワードになると予想されます。
注文住宅・建売住宅を問わず、住宅の性能が上がるのは喜ばしいことです。
反面、高性能な家を建てるためには、確実な技術力が必要となります。
同時に、建築確認申請の特例見直しも施行されるため設計士だけでなく、審査する側も体制を整える必要があります。
週明けには日銀の金融政策発表が、そして、来月からはいよいよ労働時間の上限規制が始まります。