あんじゅホームスタッフブログ

【建築豆知識13】 断熱等性能等級のお話し

菅原 悌

いつもブログをお読みいただき有難うございます。
あんじゅホームの菅原です。
家づくりに関する基本的なお話を、建築士の実務目線からお届けしています。
13回目の今日は「断熱等性能等級」です。

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家づくりをお考えの方でしたら、一度は耳にしたことのある「断熱等性能等級」
「当社はUA値が●●で、業界屈指の断熱性能です!」とか
「新しく等級5・6・7が新設され、これからの家はZEH基準が必要です!」とか
断熱性能が大切なのは分かるけど、数値とかは難しくてよく分からない・・・
というご意見をよく聞くので分かりやすく解説致します。

断熱等性能等級は等級1から等級7まであり、数値が大きいほど断熱性能が高くなります。
断熱基準の始まりは昭和55年(1980年)に遡ります。
この年に施行された「住宅に係るエネルギーの使用の合理化に関する建築主の判断の基準」
という法律が住宅断熱化のスタートです。

その後、平成25年(2013年)、今から10年前に基準が見直され
「断熱等性能等級」という名称に変わりました。
そして平成28年(2016年)には小改正が行われ、
「改正28年基準」が現行の省エネ住宅=断熱等性能等級4で当時の最高等級となりました。

12月に開催するリノベーション見学会のお家は築36年です。
つまり、昭和62年に建てられたお家ですので
当時の省エネ基準を満たしていたとしても 【等級 2 】です。

一方、現在の長期優良住宅の断熱性能の基準は【等級5】以上と定められています。
2022年の法改正までは【等級 4】でした。
たった7年前の断熱基準が、今では古い基準となり
さらに2025年以降には 【等級4】が最低基準となり【等級3】以下の家は建てられなくなります。
最高等級だった家が、たったの10年で最低基準になるのです。

2021年の国土交通省の資料によると日本の既存住宅において約90%が 【等級3】以下と言われています。
【等級4】が設定されたのが1999年なので現在で考えると築25年以内の家ということになります。
1999年当時で【等級4】で新築された家は少ないでしょうから納得のいく話です。

 

 

以上のように、ここ15年~20年でお家の断熱性能が大きく変わっています。
とは言え、築15年の家を建て替えるわけにもいきません。
住宅ローンも半分近く残っています。
そこで、今、断熱リフォームが脚光を浴びています。

一般的に、ガス給湯器が8年~12年。
キッチンやお風呂などの水廻り設備が10年~15年でそれぞれ交換時期になります。
築15年~20年経つとお子様も成長し、リフォームを考えるご家庭も増えてきます。
リフォームをお考えの方は断熱リフォームも是非ご検討ください!
昨日のブログでご紹介したように、二重窓にするだけでも断熱性能は格段にあがります。
当社ではご予算に応じて、断熱リフォームのご提案もしております。

 引用元 LIXIL様

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来たる12月2日・3日、神戸市東灘区にて断熱リフォームをした現場の完成見学会を行います。
築36年のお家を丸ごとリノベーションしました。
・窓は2重窓設置と断熱窓への入替えを施工場所に応じてそれぞれ採用
・床、壁、屋根を吹付断熱施工
・キッチン、お風呂、洗面、トイレの全てを最新設備に総入れ替え
・外壁も塗り替えてまるで新築のお家に
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