【建築豆知識12】 断熱リフォームのお話し
いつもブログをお読みいただき有難うございます。
あんじゅホームの菅原です。
家づくりに関する基本的なお話を、建築士の実務目線からお届けしています。
12回目の今日は「断熱リフォーム」です。
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ここ数日で急に寒くなりましたね。
神戸市では11月5日に最高気温26.3℃を記録しましたが、そこからたったの2週間で
最高気温11.8℃まで下がりました。
急に寒くなったので慌ただしく冬の準備をされた方も多いのではないでしょうか?
私の家でも衣替えや冬布団の準備などに大忙しでした。
寒くなってくると断熱リフォームのお問合せが増えてきます。
窓の結露を解消したい。リフォームして部屋を暖かくしたい。など。
そこで今日は断熱リフォームの種類と特徴についてご紹介します。
今年こそは!とお考えの方は是非ご覧ください。
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2重窓設置
以前のブログでもご紹介しましたが、コスパの良い断熱工事です。
過去ブログはこちらから
工事も最短1日でできますし、既存の窓を触らないので費用を抑え結露防止にもなります。
ただし、引違窓の場合は鍵(クレセント錠)の位置が同じため鍵の操作が少し困難です。
また窓を開けて換気をする時は2回開け閉めするので少し面倒です。
引用元 株式会社 LIXIL様
重ね貼り断熱工事
断熱材と壁紙下地が一体となったパネル張り工事です。
既存の室内壁を壊さずに内側に貼ります。
一部屋ずつ住みながら工事ができるメリットがあります。
高性能な断熱材を使用しているので材料厚さが約3センチですが
今ある壁の内側に貼るため、部屋が狭くなるデメリットがあります。
引用元 フクビ化学工業株式会社様
壁内充填断熱
今ある壁の下地材を撤去して、新たに断熱材を入れます。
骨組みの状態にするので断熱材は新築と同様に各種選ぶことが出来ます。
費用を抑えようと思えばグラスウールやロックウールを選択します。
施工がしやすいため費用を抑えることが出来ます。
ただし、コンセント回りや筋交いの端部など断熱の隙間はできやすくなります。
断熱性と同時に気密性も高めたいときは吹付断熱を選択します。
吹付断熱は発泡性ウレタンと呼ばれる液体の基材を霧状に吹きかけます。
基材が発泡・硬化しスポンジ状に変化します。
硬化したウレタンは無数の細かい気泡が形成され、その気泡に空気を留めておくことで断熱性能を保持します。
液体を吹きかけるため細かな隙間にも行き渡らせることができ高い気密性を確保します。
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来たる12月2日・3日、神戸市東灘区にて断熱リフォームをした現場の完成見学会を行います。
詳細は明日のブログでお届けしますのでどうぞお楽しみに!