あんじゅホームスタッフブログ

【現場レポート】 地縄張り

菅原 悌

いつもブログをお読みいただき有難うございます。
あんじゅホームの菅原です。
今日は地縄張りのお話しです。

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地縄張りとは

設計図面の配置計画を現地に縄を張って建物の配置確認を行う作業です。
図面で表現されている建物の大きさや隣地との空き距離、ガレージの大きさなど
工事着工に先立って行います。
当社では地鎮祭の時に地縄の確認、立ち会いをお施主様にして頂いています。

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地縄張りはメジャーとスチールテープを使って行います。
一部目測で行うこともあるので、数センチのズレは生じてしまいますが
おおよその建物位置を確認頂くことが目的なので許容範囲としています。
※基礎のコンクリートを形成する前の建物配置は墨出といい、目測ではなくレーザーを使って正確な位置を出します。

 

基準の糸を張る

一般的に建物配置は道路境界もしくは敷地境界のラインと平行に基準線を決めています。
敷地境界から平行に70センチ離れたところを建物の壁の中心とする。など。
まずはこの基準線を求めて1本糸を張ります。

 

順番に建物の輪郭を形成する

建物の角が決まれば順番に外壁のラインを形成しますが、ここで一つ問題が発生します。
建物の直角をどのように出すか?です。
墨出レーザーは正確に90度を出すことができますがメジャーではどうするか。
人の目ほどあてにならないものはありません。
90度だと思っても少し角度が違えば地縄が歪んでしまいます。
そこで数学の出番です。
ピタゴラスの定理(現在では三平方の定理とも呼ばれているようです)を使います。
中学3年生で習いましたね。
3m、4m、5mで三角形を作れば直角になります。
基準線上に角から3mの印をつけ、そこから5mと角から4mの糸で交差部を作ると直角になります。
このようにして順番に外壁ラインを作ります。

 

敷地の空き寸法を確認

全ての外壁ラインが出来上がったら基準線以外の空き寸法を測定し
配置が間違えていないかをチェックします

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地縄確認をすると、ほとんどのお客様が 「思ったより家が小さい」と感じられます。
室内と室外では距離の感じ方が変わり、同じ5メートルでも屋外の方が近く感じます。
屋外だと天井がない分、距離間隔の対象が大きくなるからでしょうか。
不思議なことに基礎が出来上がった状態で現地に立ってみると更に小さく感じます。
家づくりを経験された方は共感頂けるのではないでしょうか。