【現場レポート】 金物の話し
いつもブログをお読みいただき有難うございます。
あんじゅホームの菅原です。
今日は金物(かなもの)のお話しです。
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在来木造住宅は主に「柱」「梁」「筋交い」で構成されています。
それぞれの交差部は金物と呼ばれる金属部材で接合します。
引用元 株式会社 タナカ様
昔は釘を使っていましたが、今では接合部の大半は金物です。
1軒の家に対して金物は10種類以上、トータルでは100個以上使います。
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柱・梁・筋交いが交わった部分の接合部です。
ここだけで3種類の金物があるのが分かりますか?
柱と梁の接合部、柱と筋交いの接合部に使っています。
きちんと数えたことはありませんが、2階建て30坪の標準的なお家で
おそらく100ヶ所以上は金物を使っています。
先程述べたように家全体で10種類以上、柱と梁の接合部だけでも5種類以上あり
構造計算により決まった金物を図面通りに取り付けていきます。
これを間違えると大変なことになります。
例えば計算では20kN必要となっていたのに現場では間違えて10kNを取り付けたら
規定の構造耐力に達する前に接合部で壊れてしまうことになります。
間違いのないように図面を見ながら一つずつ確実に取り付けていき
現場監督は図面と照合しながら確実にチェックしていきます。
全ての金物の取り付けが終わったら、行政による中間検査を受けます。
検査員が確認をして問題がなければ中間検査の合格証が発行されます。
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構造計算により求められた根拠のある数値、それを指示する図面
丁寧な施工をする職人さん、そして確実にチェックする施工管理体制
何一つ、欠けてもよいものはありません。
最終的に壁の中で見えなくなる仕事だからこそ全てが大切ですね。