【建築豆知識②】 長期優良住宅について
いつもブログをお読みいただき有難うございます。
あんじゅホームの菅原です。
3日間連続で家づくりに関する基本的なお話を
建築士の実務目線からお届けしています。
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【建築豆知識①】 建ぺい率と容積率
【建築豆知識②】 長期優良住宅について
【建築豆知識③】 お金にまつわるエトセトラ
第2回目は『長期優良住宅』について
今や当たり前になっている長期優良住宅の家づくり
どのようなメリットがあるのか?
建築士の目線でお届けします
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長期優良住宅とは
簡単に言うと、『長く安心して快適に暮らせる家』です。
耐震性・劣化対策・温熱環境・維持管理などの国が定めた基準をクリアすることで
減税や住宅ローンの金利引下げなどの優遇を受けることができます。
主なメリットとデメリット
・快適かつ安心できる家ができる
・減税が受けられる
・住宅ローンの金利が引下げられる
・地震保険料の割引がある
・補助金制度を利用できる
一方
・申請に費用がかかる
・建築コストが割高になる
・メンテナンス履歴の作成や保存が必要
などがデメリットとして言われています
引用元 不動産・住宅サイト(SUUNO)様
建築士の本音
デメリットとして言われる建築コストですが
長期優良住宅の認定を受けるためには、耐震等級や断熱性能の基準が厳しくなっています。
特に令和4年10月に認定基準を改正されてからは
・耐震等級3
・断熱等性能等級5かつ一次エネルギー消費量等級6
とこれまでの基準値をはるかに超える性能が求められています。
引用元 国土交通省HP
長期優良住宅が開始された当初は、認定戸数も少なかったのですが
ここ数年で「長期優良住宅が当たり前」と認知されました。
この流れに最初から乗っている会社ではコストアップはしていないですが
ここ数年で仕様の見直しをしている会社では大幅なコストアップになっている。
というのが現状です。
実はもっと問題なのが、ここ数年で「長期優良住宅仕様」を取り入れた会社は
施工のノウハウを知らない
ということがあり得ることです。
建築会社が耐震性・断熱性に対して、どのくらいのノウハウと実績があるか?
ぜひそのような視点での会社選びをお勧めします
明日は
【建築豆知識③】お金にまつわるエトセトラ
のお話です