【全5回】窓とパッシブデザイン① ~断熱~
あんじゅホームで住宅コンシェルジュをしている田上(タノウエ)です。
本日は、『窓・パッシブ』についてお話しさせていただきます。
株式会社LIXIL 兵庫支社が、窓の選び方で住宅性能が変わるという事で全二回の講習会を開催されます。
その一回目の講習会に、先日参加して参りました。
一般社団法人パッシブデザイン協議会 代表理事の野池政宏氏のパッシブ設計マニュアルに沿って、自社の住宅に取り入れられる窓・パッシブデザインとそれを可能にする商品選びを解説して下さいました。
その内容の一部を、掻い摘んで少しお伝えさせていただきたいと思います。
パッシブ設計の70%は、窓の提案で決まる!
快適で健康的な省エネルギー住宅を目指すために、太陽の熱や光、そして風などの自然の力を最大限に活かせるようにプランと窓の配置・種類を考えないとなりません。
太陽熱を最大限に利用する事で、冬場も暖かい光が差し込みます。
そして窓形状を上手く考える事で、爽やかな風を室内に取り込んで心地良い家づくりを目指します。
本日は窓と大きく関わる「断熱」について説明させていただきます。
開口部である窓から、冬場は5割の熱が外に出ていきます。
そして夏場は、7割の熱が室内に入ってきます。
そのため窓の性能や大きさによって、「断熱」性能が変わって参ります。
【 考え方の例 :熱貫流率×窓の面積×内外温度差 】
① 室温が20度で外気温が5度
窓の熱貫流率が3W/㎡K
窓サイズ(1.5×2.0=3㎡)
3W/㎡K×3㎡×15K
窓から外に逃げていく熱は、135 Wになります。
② 室温が20度で外気温が5度 (①と同条件)
窓の熱貫流率が1.5W/㎡K (窓の性能を①の2倍)
窓サイズ(1.5×2.0=3㎡) (①と同条件)
1.5W/㎡K×3㎡×15K
窓から外に逃げていく熱は、67.5 Wになります。
③ 室温が20度で外気温が5度 (①と同条件)
窓の熱貫流率が3W/㎡K (①と同条件)
窓サイズ(0.75×2.0=1.5㎡)(①のサイズの半分)
3W/㎡K×1.5㎡×15K
窓から外に逃げていく熱は、67.5 Wになります。
④ 室温が20度で外気温が−10度 (①と15度差)
窓の熱貫流率が3W/㎡K (①と同条件)
窓サイズ(1.5×2.0=3㎡) (①と同条件)
3W/㎡K×3㎡×30K
窓から外に逃げていく熱は、270 Wになります。
【結論】窓から逃げる熱の考え方としては
一、窓の断熱性能が良くなれば、逃げる熱も小さくなります。
一、窓が小さくなれば、逃げる熱も小さくなります。
一、寒い地域にいくほど、逃げる熱は大きくなります。
上記のような考え方を踏まえて、お客様の家づくりを提案して参ります。
窓とパッシブデザインにご興味のある方は、是非ともあんじゅホームヘお問い合わせ下さい。
皆さまからのお問い合わせを、ドンドンお待ち申し上げております。