あんじゅホームで住宅コンシェルジュをしている田上(タノウエ)です。
本日は、『シロアリ』についてお話させていただきます。
日本の代表的なシロアリは、二種類になります。
西日本の海岸地帯を中心に分布するイエシロアリと、北海道西部以南の日本全国 (高い山地を除く) に分布するヤマトシロアリです。
これらは地下に巣を構えて集団 (コロニー) で生活し、床下から這い上がってきます。
集団 (コロニー)の大半を構成するのは木材をかじり食害する職蟻で、巣から木材を求めて土の中や部材の表面・内部に蟻道 (トンネル) をつくりながら進んで行きます。
職蟻は木材を栄養として取り込み、また巣にも持ち帰って幼虫などに与えます。
シロアリを漢字で白蟻と書きますが、蟻の仲間ではありません。
実はゴキブリを先祖とした原始的な昆虫で、昆虫学から見るとシロアリ目に属するアリとはまったく別の種類の昆虫です。
最も被害にあう確率の高い白蟻は、ヤマトシロアリになります。
ヤマトシロアリの特徴は、とにかく乾燥に弱いこと。
そのため、普段は日の当たる地上に現れることはほとんどありません。
自分自身で水を運ぶ能力がなく、水分の多い湿った木材の中で集団 (コロニー)を作って生活しているため、人の目に触れることはほとんどありません。
「湿気がある場所にはシロアリが発生しやすい」と言われるのは、ヤマトシロアリの生態によるところが大きいと思います。
そのため、ほぼ地面に近い床下やバスルーム、キッチン等の日常的に湿気の多い場所に使われている木材から発見されます。
ヤマトシロアリの行動範囲はそれほど広くありません。
しかし、より湿った場所を探すために「蟻道」と呼ばれる道を地中やコンクリートの表面に構築し、移動することがあります。
普段から雨漏りや結露が発生している場所に集団 (コロニー)をつくってしまった場合、この蟻道を通って壁の内部や屋根裏まで被害を及ぼします。
普段は見つけにくいヤマトシロアリですが、唯一地上 (屋外) で見かけることが多いのが繁殖時期に大量発生する羽アリです。
4月下旬〜5月に発生しやすく、昼間の時間帯に限って一斉に飛び立つ習性があります。
見つけた場合は、お住まいのどこかに数万〜数百万匹の単位で集団 (コロニー) をつくっていると考えてよいでしょう。
【シロアリを予防・対策する方法】
・シロアリのエサになる木材を置かない
・建物の基礎まわりの風通しと日当たりをよくする
・家のまわりに極力荷物を置かない
・水漏れなどがある場合は修理する
今年は、梅雨時期になるのが少し早いように天気予報で伝えられています。
古いお家が解体されるのを機に、近隣のお家にシロアリが移動するかも知れません!
梅雨の雨上がりの日中に羽アリが一斉に飛び立ちますので、その光景を見逃さずに確認して下さいね。
シロアリが気になる方は、是非ともお問い合わせ下さい。
皆さまからのお問い合わせを、ドンドンお待ち申し上げております。
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