住宅ローン解説！「変動金利」の特徴

2022年01月30日 19:00:00ライター:田上カテゴリ:住まいづくりのお役立ちコラム

あんじゅホームで住宅コンシェルジュをしている田上(タノウエ)です。
本日は、『住宅ローン』についてお話しさせていただきます。

最近、お客様から住宅ローンのご相談を受ける頻度が多くなって参りました。
特に、変動金利と固定金利のどちらが良いですか？というご相談が増えて参りました。
ご自宅を建築する事になって、今までよりも金利情勢に敏感になってきた証拠ですよね！
ここ20年以上低金利が続いてきましたが、アメリカの物価が上がり出した事により金利が上昇基調になっております。
その気配をマーケットが読み取り、株価の乱高下や円安も進んでおります。
そういう世の中の情勢を汲み取ったお客様が、変動金利を選んでしまって金利が上がった場合のリスクを懸念し、ご相談されているのだと感じております。

■変動金利約款にルールがあります！

銀行の変動金利約款に、5年ルールと125％ルールというものが有ります。
それぞれどのようなものか簡単にご説明させていただきます。
仮に元金85,000円＋利息15,000円＝100,000円（毎月の返済額）の場合で考えてみましょう。

①5年ルール

まずご理解いただきたいのは、もし変動金利を選んで急激に金利が上がったとしても、”5年間はお客様の住宅ローン返済額は変わらない”ということです。
変わるのは、元金と利息の割合だけです。

具体的にいえば毎月100,000円の返済額で、その内訳が元金85,000円+ 利息15,000円だとすると、金利が上がったとしても5年間の返済額は100,000円のままです。
但し、5年間の間に金利が上がる場合、元金と利息の割合が変わるため、元金80,000円+ 利息20,000円みたいな感じになります。
そして6年目以降の返済額が、毎月105,000円に上がるという感じです。

このように、5年間の返済額を変えないというルールが5年ルールです。

②125％ルール

また、これから世の中の景気がもの凄く良くなって、金利がもの凄く高くなったとしても毎月の返済額は125,000円までとなります。
これは、6年目以降（5年ごと）の返済額については125％以上の返済額に上げてはいけないというルールが有るからです。

■変動金利を選ぶ際のポイントは？

変動金利を選ぶ際には、基準金利から幾ら金利を優遇してくれるかが重要になります。
基準金利とは、各金融機関の原則的な住宅ローン金利のことで、実際に適用される金利は基準金利より基本的に低くなります。
その下がり幅を優遇幅と言われます。

例えば、基準金利2.475％－優遇幅2.000％＝0.475％
この0.475％が、お客様の金利になります。

ただし、この優遇幅はどのお客様も一律というわけではありません。
上記の優遇幅2.000％を獲得する為には、各金融機関での諸条件があります。
その内容が、お客様にとってメリットのあるものであれば問題有りませんが、そうでないのであれば表面金利だけに囚われない方が良いと思います！
正直なところ、金融機関は総合的な事を考えて、金融機関が得する事をお客様へ打診します！！
よってお客様もメリットとデメリットを総合的に考えて、変動金利にするか固定金利にするかを決められる事をお薦めいたします。

悩まれている方は一緒に考えますので、是非ともお問い合わせ下さい。
皆さまからのお問い合わせを、ドンドンお待ち申し上げております。

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