あんじゅホーム社員ブログ
316PV

2020年省エネ基準義務化(建設)見送り考察1

2019年05月09日 12:00:00ライター:あんじゅ公式カテゴリ:あんじゅホーム社員ブログ

こんにちは、設計二課で職人さん用の図面作成、構造計算、設備図、申請関係を

担当しています、草野です。 

どうぞよろしくお願いします。

ほぼ毎回、私が過去に作成した詳細図をご紹介させて頂いておりますが、

今回は、前回に引き続き 2020年省エネ基準義務化 見送りに関して

考察していきたいと思います。

ただし、これは私の個人的な意見ですので、おかしい部分があるかもしれません。

その点は、ご容赦下さい。

 

「2020年省エネ基準義務化」とは? 

簡単に言いますと 2012年に発表された 建設業界でのCO2を削減するための規定です。

2020年に義務化しますので準備しておいて下さい、というものでした。

 

その規定の義務化ですが、建設業界の反対により、現在見送りの

検討に入ってしまった様です。

建設業界からの反対理由は、主に6つ。 意見の多かった順に

1.個人の住まい方に大きく依存し、画一的規制に馴染まない。

2.建築コスト増となり、お施主様の理解を得れない。

3.デザインの多様性が損なわれる。

4.着工が滞るなど市場への影響が大きい。

5.省エネ性能向上についてお施主様の理解を得れない。

6.省エネ計算がよく分からない。

 

上記に対しての私の意見です。(※私自身、鉄骨造、鉄筋コンクリート造を

基本しませんので、木造住宅のみで考えています。)

1.確かにプラン、及び仕様は、個人の住まい方に大きく依存する

  かもしれません。 ただ、性能が悪ければ、それに合わせて

  住まい方を変えなければなりませんが、逆に性能がある一定レベル

  あれば、住まい方を変える必要もなく、今の自分の住まい方のまま

  すごせるのではないかと思います。

 

2.北海道、東北地方、山岳地域 以外の地域で建てるのであれば、規制は、

  全く厳しいものではなく、現在使用されている材料で十分にクリア

  できるものです。

  サッシの性能がものすごく悪いか、壁一面をガラス張りとしなければ

  まずクリア出来るというのが 私の見解です。

  どうしても壁一面をガラス張りとしたいのであれば、サッシの性能を

  上げれば、普通にクリアできます。(※費用は増えます。)

  寒冷地に関しては、知り合いからのまた聞きですが、北海道の工務店さんのお話しで、

  「今まで普通に建ててきましたが、その地域でずっとやってきた者としては、

   そんなに厳しい規制ではない。」と聞いています。

  

  この程度の規制なら 純粋な建築費の増額は、ほとんど無いと思います。

 (※ただし現在、建築資材の価格上昇で 建築コストは上がっていっています。)

  建築費以外で考えますと、工務店や設計事務所の手間は間違いなく増えます。

  また、建築に必要な 申請の確認を第三者機関に依頼するのですが、

  その機関に支払う手数料は増えることになります。

  おおよそ15万円~25万円程度でしょうか? 

  既に長期優良住宅を標準にしている会社としては、この増額も無いはずです。

 (※第三者機関の値上げは未定なので、あやふやにさせて頂きます。)

  この省エネ規制のみで考えると 増額になる会社もありますが、一定レベルの

  快適性とその保証は手に入ります。

  それを高いと思うかは、人それぞれだと思います。

 

3.この規制が、デザインの妨げに全くならないとは思いませんが、それを

  含めた上でデザインするのが、プロではないでしょうか? 

  余程変わったことをしない限り、デザインの妨げにはつながらないと

  思いますし、変わったことをしながら、デザインすることをやりがいと

  されている先生もいらっしゃいます。

 

かなり長い長文になってしまいました。 今回は、ここらあたりで一旦 

お話を終わらせて頂きます。

建設業界からの反対意見を完全には否定しませんが、未来を考えますと

建設業界の省エネ規制は そんなに大きな妨げではないと思います。

すみません、次回も後少し残りの項目を考察していきたいと思います。

 

最後までお読み頂き、ありがとうございます。

次回もどうぞよろしきお願いします。

  • facebook
  • twitter
  • はてなblog
  • LINEで送る
  • 居住中現場見学会
  • 正しい家づくりセミナー
  • 無料相談 見積り・プランニング
  • 無料プレゼント 間違いだらけの住宅選び
  • 家づくりの正しい知識
  • 対応エリア
  • 土地探しからお手伝いします
関連記事
あんじゅホーム施工事例 土間続きの大空間…
前回に続いて、省エネと快適性を両立した施工事例をご紹介します。大型の壁掛けテレビを間接照明で照らし、風格のあるテレビコーナーを演出したリビング、将来2部屋としても使える可変洋室など、見どころがいっぱい。スムーズな家事導線にもこだわっています。早速、見ていきましょう。
あんじゅホーム施工事例 土間続きの大空間…
今回お届けする施工事例は、土間空間を自然の暖房として活用するなど、パッシブデザインを取り入れた省エネで快適な家。1階はLDK、和室、土間が一体になった開放的な造りで、どこに居ても庭を眺められます。お施主様のセンスで、インテリアや部材を一つひとつ吟味したコーディネートにもご注目ください。
部屋干し派?外干し派?インスタアンケート…
当社が「ジメジメしがちな時期のお洗濯」について「あなたは何派?」というご質問をしたところ、部屋干し派59%、その他派27%、外干し派は14%という結果になりました。そこで先週は部屋干し派にオススメのお洗濯アイデアを掲載。今週は外干し派やその他派にオススメの事例をご紹介します。
部屋干し派?外干し派?インスタアンケート…
部屋干し派が59%でトップに!その他派は27%、外干し派は14%という結果になりました。最近では共働きの方や、花粉を気にされる方が増え、年中部屋干しというご家庭も珍しくありません。そこで今回は当社の施工事例を中心に、部屋干し派にオススメのお洗濯アイデアをご紹介します。
エコロジー換気システム「澄家-sumik…
今回は、小さなお子様がいらっしゃるご家庭にはとりわけオススメの「澄家-sumika-」をご紹介します。5月に完成見学会を開催した「3世代が快適に暮らす家」でも採用されていたエコロジー換気システムで、ご来場いただいたお客さまからたくさんの反響をいただきました。「澄家-sumika-」ならではの優れたポイントを順に見ていきましょう。
カテゴリ
住まいづくりのお役立ちコラム (768)
お知らせ (66)
あんじゅホーム社長ブログ (101)
戸建て工務店 現場レポート (108)
神戸のリノベーション・リフォームブログ (117)
あんじゅホーム社員ブログ (668)
スタッフで絞る
社長社長
田中田中
菅原菅原
あんじゅ他スタッフあんじゅ他スタッフ
あんじゅリフォームあんじゅリフォーム
鎌田鎌田
中山中山
あんじゅ公式あんじゅ公式
宮崎宮崎
森本森本
田上田上