前回は、サイディング(窯業系サイディング)の誕生の歴史をご紹介しました。
今回は、窯業系サイディングの特徴について、もう少し詳しくお話ししたいと思います。
前回の窯業系サイディングの歴史でも、書きましたが、
住宅の不燃化を目指して、普及したのがこの窯業系サイディングです。
では、窯業系サイディングとは、どんな材料で作られているのでしょうか?
まず、「窯業系(ようぎょうけい)」ということなので、
窯で焼いているということになります。
実際、製造工程は、クッキーなどを作る方法に似ています。
材料を型に入れて焼いてるのです。
まずは、原材料ですが、主原料はセメントです。
そのセメントに繊維質原料を加えます。この繊維の補強強化により、
薄くても強い板になります。
セメントと繊維質原料を加えたものが「スラリー」と言われるペースト状のサイディングの素になります。
そのスラリーを、板状にして表面に柄を付ける工程では、クッキーの型のようなイメージと同じです。
その型によって、タイル長や石目調などの柄を付けることができます。
型にはめたら「養生(ようじょう)」です。
セメントが固まっていく過程で、熱や高圧力を加えることで、
セメントの固まるのを促進させながら基板ができあがっていきます。
クッキーでいうと、オーブンで焼く工程ににています。
固まった基板を切断し、塗装します。
塗装はサイディングのデコレーションですが、
大きく2つの役割があります。
一つは、デザイン性の向上です。
最近のサイディングは、非常に見た目が良いものが多いです。
これは、インクジェットの塗装が可能になったからです。
家庭にあるインクジェットと同じようなイメージです。
ですから、一色や二色だけでなく、何色もの塗料を
基板に吹き付けることができ、意匠性の高いデザインになります。
二つ目は、基板の保護です。
塗料が基板の劣化を防いでくれます。
外壁は、大変過酷な状況にさらされます。
夏は、直射日光を直に浴びて、冬か厳しい寒さにさらされます。
そのために表面保護として塗装をしているのです。
クッキーでいうと、最後のデコレーションの工程ですね。
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