あんじゅホーム社員ブログ
今月のトピック
「建築法令、建築設備などの説明」
○一言
こんにちは。設計図書の作成、申請、構造を担当しています、
設計二課 草野です。
とうとう花粉の季節が来ちゃいましたねぇ。 (゚д゚)!
あんじゅホーム内社員は、風邪をひいていませんが、
マスク率が上がっています。
私も出社して、パソコンの電源を付けるまで、マスクマンの状態です。
(※パソコン使用時は、メガネをかけるので
メガネが曇らないようにマスクを外しています。)
今年の花粉の飛散量は、大阪、神戸周辺で去年と比べて微増。
ここ10年間の平均値の約1.5~1.6倍ぐらいのようです。
スギの花粉は、近畿は3月上旬がピーク、原稿を書いている今が
一番のピークのようですね。
このお手紙が届く頃には、ヒノキ花粉が猛威をふるっているかもですね。
ムズっムズっ
花粉の飛散量を調べていて驚いたのですが、奈良県天理市の
飛散量は、この周辺地域の約4倍程度、大阪市内と比べると
7倍以上多いそうです。
神戸の花粉量でも懲り懲りなのに、奈良に行ったら
どうなってしまうのでしょう?
こう書いているだけで、私の鼻がムズムズしてきました。
くしゅんっ!
この間、LIXILの新商品を大阪南港まで見に行って来ましたが、花粉、
ダニ、アレルギー対策のタイル、「アレルピュア」のデザインが増えていました。
デザイン性を兼ねており、特にメンテナンスを必要としないアレルギー対策になりますので、
ご興味のある方は、調べてみてください。
自然素材も良いと思いますし、良いものがあればまたご紹介させて頂きますね~。(^o^)
○建築法令、建築設備などの説明
前回は、「窓の断熱性能」について説明させて頂きました。
建物内で一番断熱性能のウィークポイントになるのは、
「窓」になり、窓を良い物に変えると 建物全体の断熱性能が非常に上がります、
とお伝えさせて頂きました。
例えペアガラスであったとしても10年前と今の良い商品と比べると約8倍の性能差があり、
本当に変わってきます。
性能の高い窓として「樹脂サッシ」と「アルミ樹脂複合サッシ」があり、
「樹脂サッシ」は それだけで高性能ですが、「アルミ樹脂複合サッシ」は
熱貫流率の値の小さいものが (※2W/㎡・K以下など)良いです、
とお伝えさせて頂きました。
今回は、当社にとってはタイムリーなお話し、
社会的には少し遅れたお話しかもしれません。
去年の6月18日の大阪府北部地震で 高槻市でCB塀が倒れて悲しい事件が
起こりました。 その関係だと思いますが、
ついこの間、申請を提出している案件で、現在あるCB塀を
撤去するようにと 指導を受けました。
(※当社にとっては、初めての指導です。)
どういう敷地状況かと言いますと、隣地境界部の既存 石積擁壁の直上に
CB塀が6段 (擁壁上の地盤から高さ1.2m)建っていました。
場所は神戸市です。法令でCB塀は、高さ1.2m以下、補強コンクリート
ブロック塀は、2.2m以下にしなければならない とあります。
どこからの高さと法文にはうたって無く、神戸市及び周辺地では、
(当社の施工範囲内では)擁壁の上の建物が建っている地盤面から
1.2mと見ていました。
今回、指導を受けた内容は、
「石積擁壁下からの高さで見て下さい。」というものでした。
確かに擁壁下からCB塀を見上げたら危なく感じます。
今回の石積擁壁は、高さがそれだけで1.8m有りましたので
その上には、CB塀は一段も建てられない事になります。
また補強コンクリートブロック塀であったとしても2段までとなります。
(1段高さ:20cm)
補強コンクリートブロック塀は、高さ1.2mを超えるとその塀の垂直方向に控え
壁を 設けなければなりません。
指導を受けた内容のまま考えると今回の擁壁直上に造るなら2段までで
更にその2段に 対して控え壁を造らなければならないとなります。
指導内容のまま受け取ると、少し大げさな内容となります。
上記の指導内容を避けるには、どうすれば良いかと言いますと
擁壁の直上に建てるのでは無く、少し敷地側に寄せて擁壁とは
別構造として塀を建てる場合は、この敷地地盤面からの高さで
大丈夫な様です。
ちなみに補強コンクリートブロック塀とは、
ブロックとブロックの間に鉄筋を通しており、ブロックの
空洞部分にしっかりとモルタルを詰め込んだ物のことです。
私がCB塀と呼んでいる塀には、鉄筋が入っていません。
はっきりと言ってこの鉄筋の入っていない塀は、構造耐力上、建てるべきではないと思います。
当社では、必ず補強コンクリートブロック塀としています。
この指導は、今後の建築費用にも関わってきますし、敷地側に塀を控えて建てるとなると
プランにも影響を及ぼします。
けっこう大きな事になりそうですので、まずご報告させて頂きました。
最後までお読み頂き有難うございます。
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