あんじゅホーム社員ブログ
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2019 工務だより 3月号

2019年03月11日 10:12:01ライター:あんじゅリフォームカテゴリ:あんじゅホーム社員ブログ

今回のトピック

 

・新婚旅行

・木の乾燥方法について

 

お久しぶりです!工事課の安良城(やすらぎ)です。
昨年2月に結婚をし、遅ればせながら先月末に新婚旅行へと行ってきました!
今回はそのレポートをさせて頂きます。
 
●屋久島・縄文杉 トレッキングツアー
 
 
今回の新婚旅行では鹿児島県を中心にまわり、夫婦ともに自然が好き
ということもあり、屋久島へと行ってきました。
滞在2日目の早朝、まだ外も暗い中、縄文杉トレッキングツアーへと
出発しました。
 
朝4時集合、6時より登山開始の往復10時間の旅が始まりました。
時間だけ聞くと相当ハードなように聞こえますが、
真っ暗な中、出発です。
 
そこまで疲弊することは無く楽しい登山でした。
それはきっと屋久島にしかない自然のおかげだと思います。
 
屋久島は映画もののけ姫の舞台にもなった、多くの自然が残る島です。
あまり知られてはいませんが、屋久島は苔(コケ)でも有名です。
日本 にある1600種類の内、600種類の苔がこの屋久島で生育しています。
 
今回のトレッキングツアーでも多くの苔を見ることが出来ました。
屋久島にしかない苔が、多くあります。
 
 
●屋久杉の基準
 
 
 
今回のトレッキングツアーでは屋久杉の中でも最大の樹齢を誇る
縄文杉 がゴール地点となっています。
道中、名前のついた大きい屋久杉も あれば名前のない屋久杉もあります。
そもそも杉と屋久杉の違いとは 何でしょう?
屋久杉とは樹齢が推定1000年を超えた屋久島に生育する 杉のことを指します。
木の寿命としてはずば抜けて長生きです。
 
屋久杉が長樹齢なのは、降雨量が多く、多湿な環境で成長し、
内部に樹脂を多く含んで腐りにくくなるためだそうです。
写真は大王杉という大きな屋久杉です。
 
 
ちなみに縄文杉ともなると、樹齢は推定7,000年とも言われています。
 
 
●さいごに
 
 
屋久島では多くの命のサイクルを見ることが出来ました。
屋久杉が倒れ、木陰だったところに新しい木が生えたり
倒木の上に新しい杉が生えていたりさまざまです。形は
違えどわたしたちも木を扱う仕事です。木の命をいただいて
仕事をしていることを実感し、もっと良い提案ができればと思います!
 
 
 
 
さて、今回は 木の乾燥方法 についてご説明いたします。
 
 
●なぜ木を乾燥させるのか?
 
住宅の資材に限らず、工芸品や家具に使われる木材は必ず一定の基準で
乾燥させて使用します。 なぜ乾燥させる必要があるのか?
木は水を含んだ状態から乾燥すると繊維が収縮し、曲がったり
ねじれたりします。これからどう変化するかわからない木材で
精度の高い家を作るのは難しいですよね。
 
 
 
なので、変化の激しい木材の品質を管理するために 含水率
というものがあります。

文字通り木がどれだけ水を含んでいるかという指標です。
 
一定の含水率以下の木材を使用することで構造計算に 則った強度の家を
建てることができ、建ててからの材の変形が少ない寸法精度の高い家を
建てる ことが出来るのです。
 
●乾燥方法と木材の区分について
 
木の乾燥度合いによって木材の区分も変わります。
それらについてご紹介いたします。
 
・グリーン材
未乾燥材とも呼びます。文字通り未乾燥なのでほぼ丸太から切り出して
そのままの材が多いです。
 
そのまま使うと木が変形する可能性が高い材なので精度を求めるところには
使用しません。
ただ、乾燥する手間がいらないので安価です。
 
・KD材
強制乾燥(Killng Dry)材です。木材を高温乾燥機に入れて
一気に乾燥させます。含水率を短期で下げられるので
次に紹介する自然乾燥より安価に製材することが出来ます。
高温乾燥機です。
 
 
・AD材
自然乾燥(Air Dry)材です。丸太から製材し約半年から1年、
大気中でゆっくりと乾燥させた材です。無理な変形がなく、
割れが少ないため木としての粘りがあります。また木の脂分を
保つため木の照りや香りもそのまま保つことが出来ます。
古来からの製材方法ですが、コストが非常にかかります。
 
【+α】
最近では、自然乾燥の良さを見直しながら短期乾燥する方法として
バイオ乾燥(低温乾燥)という方法も出ています。乾燥する熱源を
自然乾燥の様子電気とし、含水率の高い木から水分を移動させて
含水率の低い木にするというものです。
 
 
上記の紹介させていただいた木の乾燥方法を読まれた方はきっと
「すべて自然乾燥がいい!」と仰られると思います。
 
ただ、家を建てる工期の関係とコストの面から多くの製材の工夫が必要と
なってきました。適材適所、ふさわしい箇所にふさわしい処理を為されてこそ
品質と価格に見合ったものが出来ます。
 
ぜひ、家を建てるときには一本一本の木材にかかる年月(生育から加工まで)を
感じていただければと思います。
 
今月は以上です!
最後までお読み頂きありがとうございました!!

 

 
 

 

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