今月のトピック
1.建物探訪
2.建物計画のちょっとした工夫⑨
3.カマろの一言
皆様、こんにちは。設計1課の鎌田です。
日々少しずつ温かさが増しています。
ふと木々を見上げると、枝先にはふっくらと花のつぼみが膨らん
でいます。
そんな春の足音を感じる今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょ
うか?
~建物探訪(王子公園駅)
阪急王子公園駅西口から王子動物園沿いを西に5分程歩くと
右手側に尖塔が特徴的な総レンガ造りの建物が見えます。
これが今回ご紹介する「神戸文学館」です。
この建物は明治37年、関西学院のチャペルとして建てられました。
(ここが関西学院発祥の地との事です)
設計者は英国人のM・ウィグノール氏です。
建築様式は初期英国風ゴシック・スタイルで、内部の特徴は
ハンマービーム・トラスと呼ばれる大きなアーチ型の梁を組んで
屋根を支えているところです。レンガの積み方はイギリス積みといい、
レンガを長手だけの段と小口だけの段を一段おきに積む方式が
とられています。
戦災でチャペルの尖塔や柱頭の飾りが失われたままでしたが、
平成5年の復元工事により建設当時の外観に甦りました。
因みにその設計は一粒社ヴォーリズ建築事務所といい、
その事務所の創設者、W・M・ヴォーリズは移転先の上ヶ原の
関西学院の校舎の設計者です。
~建物計画のちょっとした工夫⑨~
今回のお話はデッキ・バルコニーです。
敷地が狭い場合でも、建蔽率の制限によって発生する敷地の余白を
室内の延長として活用すれば、暮らしの質は格段に向上します。
その手法としてデッキやバルコニーが大活躍します。
リビング・ダイニング・浴室・キッチンなどをデッキやバルコニーと
つなげれば、室内の機能を拡張したり、視線の抜けや採光によって
空間に広がりをもたせたりします。
デッキやバルコニーへは大きな掃き出し窓でアクセスできるようにします。
大きな開口部は、空間の圧迫感を軽減し、屋外を室内にグッと引き寄せます。
なかでも、ガラスが壁に引き込まれ、開口部分が全開になる引込み窓は
最も有効なアイテムの1つです。
ただし、デッキやバルコニーを室内の延長として使うにはプライバシーの確保が
重要です。近隣からの視線をどのような方法で遮るのかを工夫して、
プランにしっかりと反映させる必要があります。
~カマろの一言~
先月、あんじゅホームの施工協力業者さん達(あんじゅ会の皆様)と
研修旅行に行きました。日頃お世話になっている職人さん・業者さん達と
親睦を深めました。
写真は、天橋立で股覗きをした写真です。
どうですか?天に架かる橋のように見えますか?
さらに隣の写真は文殊堂の知恵の輪灯籠です。
文殊の知恵を授かる為、3回くぐりました。
あんじゅホーム公式リンク
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