屋久島に行ってきました！（後編）
詳細記事
こんにちは！
工事課の安良城です。
今回は前回に引き続き、屋久島についてのレポートを
紹介させていただきます！
今回は屋久島を訪れた最大の目的である、
縄文杉に逢いに行くツアーに参加してきました。
朝4時にガイドさんと合流し、登山道へと向かいます。
真っ暗な中、ヘッドライトを付けて足元を照らしながら進みます。
途中いくつか手すりのない橋を渡るのですが、非常に怖い。
何故か奥さんの方がスイスイ進んでいました。
写真を見て気づかれたかもしれませんが、
実はこの登山道、トロッコ道なんです。
ゆるい勾配の平たい道が全体の2/3を占めており、
しばらくは森の中を散歩といった行程が続きます。
道中、たくさんの植物がお出迎えしてくれます。
特に苔（コケ）です！
日本に生育している1600種類の苔の内、
600種類がこの屋久島に生育しています。
屋久島は月に35日雨が降ると言われるほど雨が降ります。
また、たくましい木々に囲まれて日陰になるところが多いからか
苔の生育環境としては最高の条件が整っています。
また、もちろん水も空気もきれい！
苔天国です。
その中でなんとかひとつだけ覚えた苔をご紹介したいと思います！
オオゴカヨウオウレンという屋久島固有種の苔です。
特徴は５つに分かれた葉っぱから成る白い花です。
1月下旬～3月のさむい期間に花が咲いています。
世界中で屋久島でしか咲いていません！
名前を失念してしまいましたが、素敵な苔たちです。。
また道中、写真のような空洞の上に生えた屋久杉を多く目にします。
これはもともと倒木があった箇所に新しい杉が生え、倒木をかわすように
根を伸ばしていくことでこのような生え方をします。
そもそも、屋久杉自体多くの樹脂分を含みとても腐りにくいです。
その腐りにくい倒木を苔が覆い分解を遅らせてしまいます。
そんなサイクルで倒れた屋久杉は約100年近くかかって分解され、
倒木の上に生えた木はその年月の間にしっかりとした根を伸ばすことが出来るのです。
こうして森は長い年月をかけて更新されていくのですね。
トロッコ道が終わり、本格的な登山道の始まりです。
ここからは原生林地帯を歩いていくため周りの風景も変わります。
ウィルソン株という地点につきました。
すごく大きな屋久杉の切り株で、僕の訪れた時点でも
完全に朽ちてはいない状態です。
このウィルソン株は豊臣秀吉の名によって伐採されたとされる屋久杉で、
その径はなんと約15mほど。もし現存していれば縄文杉と並ぶ
巨大な屋久杉となっていたでしょう。
中からはハートが撮れます。
待受にどうぞ。
ウィルソン株からまた2時間ほど、
11時ごろやっと縄文杉に逢えました！
縄文杉、推定樹齢7000年の大木です。
もともと樹齢1000年からの屋久島に生育する杉を
屋久杉というのですが、この縄文杉はその中でもトップクラスに
大きい杉です。
この屋久杉、もともとの名前は"大岩杉”という名前でした。
今知られている縄文杉という名前は当時の新聞の見出しで
紹介された「生き続ける縄文の春」という文言が評判を呼び
縄文杉という名前が付きました。
しかし今はあまりに巨大すぎるゆえに根が広く張られ、
それを登山者が踏んでしまうことから縄文杉の周囲は
デッキが設置され近づくことが不可能になっています。
写真では分かりづらいですが本当に大きな屋久杉です。
大きすぎて木の上に新しい森ができつつあります。
屋久島ではすごい年数のサイクルで木が生きています。
中にはもちろん自重に耐えられず倒れる屋久杉もあります。
写真の木は翁杉と言われる屋久杉でした。
翁杉が立っていた頃は周囲に日の光が入らず暗かったようですが
倒れることによって日光が差し込むようになり、新しい草木が芽吹いています。
倒れることで新しい命に場所を譲る。こうして森は繋がるんですね～
縄文杉がある地点からまた5時間ほど。
約12時間の旅が終わりました。
屋久島に棲む鹿や猿も途中もさもさ食事をしたり
縄張り争いをしたりのほほんと目の前を過ぎて行きました。
我々が日常関わっている木の事。屋久島に行くことで
本当に長い歳月を経た命を頂いているものだと改めて思いました。
今回のツアーはこれでもかなり端折ってご紹介しています！
見どころは本当に載せきれないくらいたくさんあるので、
ぜひ、機会と元気があれば縄文杉登山にチャレンジしていただきたいです！
結構な長文になりましたが、最後までお読み頂きありがとうございます！
また何か面白いことがありましたらご紹介させていただきます～！
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