地震に備えた家づくり
あんじゅホームで住宅コンシェルジュをしている田上(タノウエ)です。
本日は、『耐震・制震・免震構造』についてお話しさせていただきます。
日本時間の6日(月)19時30分頃に、トルコ南東部でマグニチュード7.6の大地震が発生いたしました。
その報道をご覧になり、昨日お客様からお問い合わせをいただきました。
内容は、建物の耐震等級についての質問です。
あんじゅホームは、耐震等級3(最高等級)を標準仕様としているが、それがどのように良いのか?
というお問い合わせでした。
■地震に備えた構造はどのようなものがある?
先ず地震対策となる構造は、「耐震構造」「制震構造」「免震構造」の3種類があります。
それぞれがどう違うか、ご存じでしょうか?
「耐震構造」は、建物自体の構造部分(壁や柱、梁など)を強くして、地震の揺れに耐えるように設計された構造を言います。
そして「制震構造」は、建物の構造部分に組み入れた特殊な制御装置で地震の揺れを吸収させるという構造です。
最後に「免震構造」は、建物と基礎との間に地震の力を緩衝する装置を設けて、地震の力を建物に直接伝わらないようにする構造になります。
「耐震」は、建築基準法によって一定の基準を保つことが義務付けられています。
大きな地震があっても、家が倒壊して大切な人命が失われないように、地震に対して建物をどのようにつくるのかを法律で定めたのが、「建築基準法」です。
家の間取りに応じて必要な耐力壁(地震や台風による外からの力に耐える壁)の量や配置、構造材をつなぐ金物、建物を支える基礎や地盤などについて細かく指定しています。
その基準となっているのは、「極めてまれに(数百年に一度程度)発生する地震(震度6強から震度7程度)による力に対して倒壊、損壊等をしない程度」としています。
建築基準法は1950年の制定以来、これまで4回にわたって住宅の耐震性に関わる改正を重ね、そのたびに強化されています。
なお、「制震」「免震」の構造は、建築基準法では義務付けられておらず、「より地震に強い家にしたい方」が検討される構造になります。
■耐震等級はどう違う?
耐震等級1は、阪神淡路大震災に耐えうる強度を持つように構造計算されています。
耐震等級2は、阪神淡路大震災に耐えうる強度の1.25倍の倍率の耐震強度があることを示しています。
「長期優良住宅」として認定されるには、耐震等級2以上の強度を持たねばなりません。
そして耐震等級3は、阪神淡路大震災に耐えうる強度の1.5倍の耐震強度があることを示しています。
住宅性能表示制度で定められた耐震性の中でも最も高いレベルであり、災害時の救護活動・災害復興の拠点となる消防署・警察署などは、その多くが耐震等級3で建設されています。
あんじゅホームは基本的にはこの耐震等級3を標準としています。
ただ、建築基準法の耐震等級は熊本地震のように繰り返しの地震を想定したものでは有りません。
あくまでも大地震に耐えうるのは1回だけで、その耐えている間に建物から脱出することを想定しています。
そのため、大地震が発生し自宅が倒壊せずに住み続けられるように考えるのであれば、耐震等級3+制震装置の設置を検討される事をお勧めします!
また、木造建築で免震装置を設置するのは悪いことでは有りませんが、高額な費用が掛かるのと隣地との距離を検討しないと建物同士がぶつかってしまう可能性があります。
ご自宅の事や家に関するお悩みや相談事のある方は、耐震等級3+制振装置の実績があるあんじゅホームへ是非ともお問い合わせ下さい。
皆さまからのお問い合わせを、ドンドンお待ち申し上げております。
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