住宅の性能を表す数値とは?

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住宅の性能を表す数値とは?

2022年05月16日 19:00:00ライター:田上カテゴリ:

あんじゅホームで住宅コンシェルジュをしている田上(タノウエ)です。
本日は、『住宅の性能』についてお話しさせていただきます。

昨日と一昨日は「T様邸 完成現場見学会」を開催しており、ご来場いただいたお客様へ『住宅の性能』についてご説明を行なって参りました。
今回実測したT様邸は、延べ床面積169.35㎡(約51.22坪)で気密測定の結果C値が0.5であった旨をお伝えいたしました。
そもそも、「C値」とは何かというところをご説明させていただきたいと存じます。

(▲実際の計測の様子と結果)

 

■C値とは

C値とは住宅における隙間相当面積の事で、建物全体にある隙間面積(㎠)を延床面積(㎡)で割った数値で、建築した建物の気密性能を指標として用いた値になります。
このC値は、小さな値ほど隙間が少なくて高気密住宅である証になります。
また大事な事は、このC値という値は計算で求めるのではなく実際に施工している工事現場で測定されるということです。
数値が小さいという事は、建物の隙間が少なくて気密性能が高い事を意味するだけではなく、その会社の施工技術自体の高さも表している数値になります。
ただ住宅はC値だけが良くても、耐震性能が良く無ければ地震が頻繁に起こってしまうと地震の揺れで気密が悪くなってしまいます。
その為にも、気密と耐震等級3はセットで考えないといけません。
その辺りを、ご存じで無いお客様が多いように感じます。

 

■UA値をご存じですか?

お客様とお話ししていると、「UA値」を物凄く気になさるお客様も多くいらっしゃいます。
UA値は、Youtubeなどでも取り上げられているのをよく目にしますので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
UA値とは外皮平均熱貫流率のことで、住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して、外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値を指します。
つまり、値が小さいほど熱が逃げにくく省エネルギー性能が高いことを示します。
そのため当然UA値は大事ですが、UA値を気にされるのに計画換気の性能については無頓着な方もおられます!

計画換気には、大きく分けて第三種換気と第一種換気の2種類があります。
第三種換気とは排気を強制的に機械で行い、給気を自然に行います。
イニシャルコストを抑える事ができるので、一般的に最も多く利用されている換気方式になります。
ただ気を付けないとダメなのは、住宅の気密性が悪い(住宅の隙間が多い)と意図しない色々な隙間から外気が入り込んでしまう為に冷暖房費がかさんでしまいます。
UA値の数値が良くても、第三種換気を設置しC値が悪いと、UA値の良さと比べて実際の体感とでは差異があります。
故に、UA値を気にされる際は、どのような計画換気を利用するのかも気にされた方が良いと思います ‼
UA値を気にされる場合は、C値1以下で第一種換気の熱交換型を設置する事をお勧めさせていただきます。

 

■『住宅の性能』に拘るなら、UA値ではなくQ値を意識しましょう

Q値とは、「どのぐらい熱が逃げにくい家なのか?」を表す数値になります。
住宅の断熱性能が高ければ高いほど、Q値の数値は小さくなっていきます。
Q値が小さい家=熱が逃げづらい家
であり、冷暖房の効率が良く省エネ性能が高い家という事になります。
UA値と似ているように感じる方もいらっしゃると思いますが、最大の違いは「保温性能」か「仕様性能」かです。
C値やQ値は実際に住んだ際の体感も良いと感じますが、UA値はあくまでも計算上の数値となります。
そのため、UA値では実際に建ったご自身の住まいが、本当にその数値が出ているかは実証できません。

上記の性能+遮熱や日射取得を考えた、あんじゅホームのパッシブデザイン住宅(太陽の光や熱、風といった自然のエネルギーを建物に利用する設計手法)は如何でしょうか ⁉
『住宅の性能』に拘りたい方は、是非ともお問い合わせ下さい。
皆さまからのお問い合わせを、ドンドンお待ち申し上げております。

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