カタログでは伝えきれないちょっとマニアックな施工のお話~家の耐久性に関わる!バルコニーの通気~

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カタログでは伝えきれないちょっとマニアックな施工のお話~家の耐久性に関わる!バルコニーの通気~

2021年12月16日 19:00:00ライター:あんじゅ公式カテゴリ:

こんにちは、あんじゅホームです。
 
今回の「マニアックな施工」のテーマは、バルコニーの通気について取り上げます。
このたび20周年を迎えた当社ですが、今まで一度もお客さまから「バルコニーの通気層は、どうなっていますか?」と聞かれたことがありません。
このブログを読んでいらっしゃる皆さまも「そんなの、気にしたことがない」という方がほとんどではないでしょうか。
 
ところが、バルコニーの通気は住まいの耐久性に関わる重要な問題。
直接、雨が降りかかる場所だけに、漏水や結露などが非常に起こりやすいんです!
 
【バルコニー壁体内の通気層で湿気対策】
バルコニーの壁の中に湿気を含んだ空気が停滞すると、結露やカビの原因となり、知らないうちに建物の内側からボロボロに。バルコニーの床下空間の木材が腐れば、真下にある1階の部屋にも影響を与えます。
バルコニーの湿気対策には、通気層を壁体内に設けて、空気の流れを良くすることが大切。さらに排湿口から湿気を逃がし、ムレを防ぐ必要があります。
 
 
出典:日本住環境株式会社「防水・躯体換気部材カタログ」
 
【通気層が分断される手すり壁の対策】
問題は、手すり壁の笠木などで通気が遮られ、通気が不完全になりがちなこと。
手すり壁上部の水平面は、屋根と同じように雨を直接受けるため、浸水のリスクが高い場所です。水の侵入を避けるために笠木を設置し、防水を強化しています。
ところが、躯体内への浸水を防ぐために隙間や穴を厳重に埋めると、通気層までふさがれて結露が発生することに。
 
 
そこで壁体内にスリット状の腰壁換気部材「通気スリッター」を埋め込んで、手すり壁内部に溜まった水蒸気を通気層に誘導。当社では日本住環境株式会社の通気スリッターを使用しています。
 
 
これにより、防水と通気を両立し、バルコニーに起こりがちな壁体内のムレや腐朽を防いでいるんですよ。
 
 
とても大切なことなのに、ほとんどのお施主様が気にしていないバルコニーの通気層のこと。実はしっかり考えて施工している会社が意外に少ないんです。これから家を建てる方はぜひ興味を持って、積極的にご質問していただきたいと思っています。
 
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