2020年省エネ基準義務化(建設)考察2
こんにちは、設計二課で職人さん用の図面作成、構造計算、設備図、申請関係を
担当しています、草野です。
どうぞよろしくお願いします。
ほぼ毎回、私が過去に作成した詳細図をご紹介させて頂いておりますが、
今回も、前回に引き続き、2020年省エネ基準義務化 見送りに関して書かせて
頂きたいと思います。
すみません、前回の内容をおさらいします。
内容の被りに関して、お許しください。
「2020年省エネ基準義務化」とは?
簡単に言いますと 2012年に発表された 建設業界でのCO2を削減するための規定です。
2020年に義務化しますので準備しておいて下さい、というものでした。
その規定の義務化ですが、建設業界の反対により、現在見送りの
検討に入ってしまった様です。
建設業界からの反対理由は、主に6つ。 意見の多かった順に
1.個人の住まい方に大きく依存し、画一的規制に馴染まない。
2.建築コスト増となり、お施主様の理解を得れない。
3.デザインの多様性が損なわれる。
4.着工が滞るなど市場への影響が大きい。
5.省エネ性能向上についてお施主様の理解を得れない。
6.省エネ計算がよく分からない。
前回、1~3まで考察しました。 今回は、4番からです。
私の意見としては、1~3に関しては 確かにそういうことも
あるかもっと思いますが、4~6に関しては、皆様 どう
思われますか?
4.今回の義務化は、市場への影響が出ないように 8年の猶予期間を
もって発表された政策です。 大手のメーカーも建築申請をチェックする
検査機関も8年前には、既に対応を済まされています。
勿論、当社も8年前には 対策済みです。
仕様に関しても 今なら 大量に流通してる材料で普通に対応でるレベル
だと思います。
市場が混乱する理由としては、薄いと考えています。
5.お施主様の関心ごとの統計では、省エネに関する内容が1番多いとなっています。
金銭面の問題があると思いますが、現在よくある仕様で十分に規定をクリア
できると思います。
まあ 設計事務所と検査機関の作業量も増えますのでその分の費用は増えてしまいますが、
お施主様の理解は得れるのではないかと 私は考えます。
6.これに関しては、何とも言えません。
メーカーのようにプロジェクトチームを作って対応ではなく、一人で勉強してやっていくのは、
正直しんどいです。
ただ国がそう方針を立てたのであれば、我々はそれに向かってやっていくべきだと思います。
あるセミナーの先生の一言から 私なりに考察してみましたが、すみません、
愚痴っぽくになってしまいました。
ただ、日本の建築業界がより良くなって行ってくれるのを願って書かせて頂きました。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
次回もどうぞよろしきお願いします。
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