2018 カマろ日記 8月号
カ マ ろ 日 記
2018年8月号
今月のトピック
1.建物探訪
2.建物計画のちょっとした工夫②
3.カマろの一言
こんにちは。設計1課の鎌田です。
6月中旬には地震、7月初旬には大雨と近い時期に2つの天災が重なり、
不安な日々を送られたかと思います。
私自身も通勤電車が遅延したり、止まってしまったりし、帰宅困難になりました。
そんな時、やっと、家に辿り着き、家族の顔を見ながら自宅にいる一時が、
どれほど心が休まるかを感じました。
同時に、その根源となる家作りを生業としている者の使命感や責任感を
感じている今日この頃です。
~建物探訪(宝塚ホテル)~
阪急宝塚南口駅を降りるとすぐ山側に大きな建物が
見えます。これが今回の建物、宝塚ホテルです。
開業は、1926年、大正15年だそうです。設計は、
古塚正治という阪神間モダニズムを代表する建築家
で、他には六甲山ホテル旧館も設計されています。
ホテルの正面の切妻屋根と、そこに施されたレリーフは華やかさ
の象徴でした。随所にヨーロッパ風のデザインが施され洋館らしい
雰囲気を醸し出しています。また、エントランスの階段の段は少し
高めだそうです。それは、当時、洋装してホテルに来てほしいと、
スカートにハイヒールを履いて登りやすい高さにしたからだそうです。
しかし、そんな由緒ある姿を見られるのも残りあとわずかです。
ホテルの老朽化から、今春より別の土地(宝塚大劇場の
隣)で移転工事が着工しています。2020年春の開業予定になるそうです。
設計は、設計事務所最大手の日建設計、施工は旧ホテル建設を行った時と同様、大林組です。
今回は、建物の紹介というより、ホテルの紹介みたいになってしまいました。
~建物計画のちょっとした工夫②~
今回のお話は天井高さです。
天井の高低の好みは人によってそれぞれですが、一般的に低くすると落ち着いた空間を、高くすると開放感のある空間をつくることができます。ただし、天井高さを設定する事=建物の高さを設定する事に繋がります。ほとんどの敷地では建築基準法の斜線制限により高さ方向に何らかの制限を受け、建物の高さを抑えながらも、天井高さを確保するといった工夫が必要となります。
例えば、・1階の階高を2m60cmに抑えながらも、2階の梁の下を見せて天井を張るようにすれば、1階の天井高さ2m40cmは確保できる。・基準になる天井高さを低く設定して、リビングなどの特別な場所にだけ吹抜をつくり、天井の低さを感じさせない工夫をする。
・2階など上階の天井高さを低く抑える際には勾配天井で圧迫感を解消する。・勾配天井の低い部分に収納、トイレ、階段など高さを必要としない空間を充てる。等々、様々な工夫を行って空間構成を行います。その他、下図のような工夫もあります。
~カマろの一言~
またまたマクワ瓜タイムです。ただいま種蒔きより2ヶ月半が経過しました。
7月初めの豪雨ではどうなる事かとハラハラしていましたが、奇跡!?の大成長です。
現在では大きいもので70cmを超えています。そろそろ、ツルの整枝というものを
しないといけないそうです。
沢山の果実を収穫するためには日頃のお手入れが大切です。
私も日差しに負けずに頑張ります。
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