2018 月刊ふかみ通信 7月号
今月のトピック
1.ふかみの独り言
2.地震に備える ブロックについて
3.あとがき
ふかみの独り言
6月11日に大阪北部で大きな地震がありました。
都市部での直下型地震は、阪神大震災を思い出すような地震でした。
私は、ちょうど車に乗って現場に向かっていたので、揺れには全く気が付かず、
携帯の地震情報で気が付きました。そして、地震速報を見ると「大阪北部で震度6弱」。
阪神大震災を経験している上に、かなり地震には詳しいので、「震度6弱」というのは
大きな地震であるものの、壊滅的な被害には至らないことはすぐに分かります。
すぐに車のラジオと携帯で情報収集をしました。このような非常時の情報源は、
やっぱりラジオが強いですね。携帯は、回線が混み合うので、思った以上に
使えないことが今回よくわかりました。
あとがきに続く・・・
地震に備える
ブロックについて
今回は、大阪北部の地震で大きな話題になったブロック塀について、お話をしたいと思います。
テレビなどでも多く取り上げられていたので、ご存知かと思いますが、
大阪の小学校で違法なブロック塀が倒れ、小学生の女の子が亡くなりました。
建築基準法には、様々な規定がありますが、ブロック塀にも規定があります。
簡単に言うと、控え壁がない場合は、高さ1.2m以下でないといけません。ブロックの段数で6段までです。
しっかりした基礎と控え壁があっても、最大の高さは2.2m。
これが多くの場合、守られていません。ですから、ブロックの高さが1.2mになるように上部を切って高さを合わせたり、控壁を
作って補強したりします。
一度、ご自宅の周りのブロック塀を確認してみて下さい。もし規定を超えるような高いブロック塀だったり、古くて危険なブロック塀だった場合、何らかの処置をしておくことをおすすめいたします。そのような場合は、深見までご相談下さい。
ブロック塀については、まだ気をつけなくてはならないことがあります。いくらブロック塀が低くても、その上にフェンスを設置する場合は、フェンスにかかる力も考慮しなくてはなりません。つまり、フェンスにかかる風圧の力です。目隠しフェンスでまともに風を受けるような場合は、かなり大きな力がフェンスからブロック塀に伝わりますので、その分しっかりした工事をしないといけません。
外構工事は、建物とは切り離された工事です。そのため、建物の申請には含まれていないことが多く、厳密なチェックがされません。
他社の現場を見ていると、貧弱なブロックの基礎だったり、鉄筋がちゃんと入っていなかったりすることがよくあります。
あんじゅホームでは、外構工事であっても、基礎の形状や鉄筋の入れ方などの規定があります。しかし、ほとんどの会社ではそのような規定がありませんので、もし外構工事をする場合は、ブロックの基礎の標準仕様を聞いてみて下さい。明確な基準を持っている会社は少ないですから。
一昔前、「建築基準法はザル法」と言われていました。法律があってないようなもの。実際、家を建てる時には、確認申請を出さなくてはなりませんし、家が完成したら完了検査を受けなくてはなりません。しかし、つい20年ぐらい前まで、完了検査を受ける率は40%未満でした。ちなみに現在は、ほぼ100%に近いです。
15年前に起きた「耐震偽装事件」から建築基準法の厳格化が進んできました。そして、今回のような事件や事故が起こるたびに、さらに厳しくなってきています。今回の事故で、ブロック塀の規制とチェックが厳しくなることでしょう。
厳格化されることはいいことですが、その分、予算が膨れることになりますので、それはそれで困ったことです。
ただ、今回のように人が通る道路に面している壁は、しっかりとした塀にすることをおすすめいたします。
あとがき
情報収集をしているうちに、分かったことは、やはり大阪北部が震源で震度6弱、壊滅的な被害は出ていないこと、JRが動いていないこと、でした。
とっさに状況を整理しました。社員は出勤が8時なので大丈夫。震源に近いところに住んでいるのは、設計の草野でしたが、ちょうど休みで自宅にいたので、それは逆に良かったこと。
もし会社に出勤していて、住んでいるところで大きな地震があったときは、家族や自宅のことが心配で仕事どころではなくなります。
そして震源近くにはお客様もいらっしゃらないので、まず大きな被害は出ていないだろうとも考えました。
ただ明石支店でパートで働いてる安良城(奥さん)がJRで尼崎から明石に向かう途中で地震が起こり、芦屋駅付近で電車内に閉じ込められていました。
今回の地震では、大きな被害がなかったのが幸いでしたが、本当に地震がいつ来るかは分かりません。日頃の備えだけはちゃんとしておいてくださいね。
そして、地震が起こったときに、家族から遠い場所にいる場合、どうやってお互いの安否を確認するかも決めておくべきですね。携帯電話が使えない状況になる可能性が高いと思いますので、携帯に頼らない方がいいかもしれません。
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