2018 自由空間工房 7月号
今月のトピック 「ご挨拶」
「構造セミナーでの報告」
○一言
こんにちは。設計図書の作成、申請、構造を担当しています、
設計二課 草野です。
設計二課に新卒者(田代)が入り、三人体制となりました。
また、設計一課には、中途採用者(鎌田)が入り、
本社の方では、営業設計が二人体制となる予定です。
(※只今、鎌田は、修業中です。)
良い状態に持っていけるように頑張ってまいりますので、
これからもどうぞよろしくお願いします。m(_ _)m
○草野家の最近
6月に原稿を書いていますが、草野家 = 私、妻、長女、
次女、義母(近所に住まい)
5人中4人の誕生日が、この時期に 集中しています。
妻以外の4人がそれに当たり、それにより、誕生日プレゼント代や
ちょっと こましな外食代で すっからかんになってしまいます。(涙)
今年の次女へのプレゼントは、自転車、 長女へのプレゼントは、一輪車でした。
去年 次女の自転車の補助輪外しがこの時期でしたが、今年も自転車の特訓が
始まりそうです。 ッと言うか もう既に始まってちゃっています。 (;´Д`)
車輪も大きくなり、スピードがけっこう出るようになり、懐も体力も厳しいぃぃ! (*_*)
では、気持ちが落ち着いた?ところで、今回も建築法規の説明を書かせて頂きます。
○建築法令などの説明
前回は、「県産木材を利用した木造住宅の建設促進」について説明させて頂きました。
ついこの間、木造建築物の構造に関するセミナーに行ってきましたので、今回は
その時の内容を書かせて頂きます。
現在、木造二階建ておよび平屋建ての建物は、法律上「四号建築物」と呼ばれ、
「構造計算」を免除されています。
ただし、それに変わるものとして「壁量計算」等は、義務付けられています。
「構造計算」が地震、暴風時に 構造材(柱、梁など)一本一本にかかる力の流れを
計算して 材料の強度がそのかかる力よりも強固であるか確かめるのに対して、
「壁量計算」は、建物の面積、また建物の見付けの表面積に対して安全係数を掛けて
一定の地震力、暴風に耐えうる壁量(筋かい、耐力壁量)を求める 少し簡易的なものです。
計算した必要壁量よりも 実際に存在する壁量(筋かい、耐力壁量)が多ければ地震などに
耐えられるということになります。
建築法規の説明をさせて頂きます。 日本の建物を建てる為の基準である「建築基準法」は、
木造建築物に対する法律で 地震に関して 過去に二度、大きく内容を変えてきています。
まず、1978年の宮城県沖地震を受けて1981年6月1日(昭和56年)に壁量(筋かい、耐力
壁量)が大きく増えています。 これ以降を「新耐震基準」と呼び、それ以前と以降に
建った建物では、耐震性能が大幅に違っています。
この時期が、リフォームか建て替えるかの目安になったりもします。
次に2000年6月1日(平成12年)に耐力壁(筋かい等)のバランスの計算と柱と梁など
構造材同士を緊結する金物の設置が義務付けられました。
これは、1995年の阪神・淡路大震災時に「壁量の少ない建物の倒壊」「耐力壁のバランスの
悪い建物の倒壊」「柱と梁など緊結部の破断や抜け落ちによる倒壊」この三種類の倒壊が
ほとんどだったことから 来ています。 また建物がいくら強固でも地盤が悪ければ、
どうしようもないことから、地盤調査が義務付けられました。
確認申請の受付け日が、2000年6月1日以降の建物は、ちゃんとしておれば比較的安心だと
言えます。 ただし、壁量計算、耐力壁のバランスの計算、金物に関する計算は、
それぞれ計算するように義務付けられていますが、これらを検査する第三者機関に
提出する義務は、ございません。
つまりどういうことかと言いますと、地震に対するチェックをせずに 根拠もなく、
過去の経験のみで大丈夫だと言っている業者が 未だに存在するということです。
講師の先生が大きな声で「信じられない状態でしょう?」と言っておられました。
先生が言われるには、実際に 熊本の大震災で、倒壊した築浅の建物の
中には、筋かいが異様に少なくて また筋かいの方向が全て同じ方向を向いて
いるバランスの最悪な建物があったそうです。
また、筋かいなどの耐力壁の両サイドには、地震の力を受ける為に 柱が絶対に必要なの
ですが、厚みが柱の1/3程度しか無い間柱を使っていたそうです。
本当に とんでもないことです。 その話から非常に衝撃を受けましたので、今回
書かせて頂くことにしました。
最後に当社は、創業者である髙橋が、構造、工事に関しては非常にこだわりをもっており、
その伝統を受け継いでいます。 上記の壁量計算以外に 現在当社では、もっと高度な
「構造計算」を全棟で行っております。 構造に関して、大地震でも倒壊しないことを
最低限の条件としていますので、ご安心下さい。
今では、それに加え デザインも良くしていこうと 社員一同勉強中です。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
また来月以降もよろしくお願いします。
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