2018 カマろ日記 7月号
カ マ ろ 日 記
今月のトピック
1.建物探訪
2.建物計画のちょっとした工夫
3.カマろの一言
こんにちは。設計1課の鎌田です。
毎日ジメジメとして、梅雨明けが待ち遠しい時期になりました。
また、本格的な夏を前に熱中症も流行ってきますので、皆様、
体調管理には十分にお気をつけ下さいませ。
~建物探訪(阪急宝塚南口駅周辺)~
今回から私の気になった建物を紹介させていただきます。
第1回目は、私が住んでいる阪急宝塚南口駅周辺の名建築を紹介させていただきます。
カトリック宝塚教会という建物です。建築家 村野藤吾氏の作品で、
1965年12月(私の生まれる更に前ですね)竣工の教会です。
村野藤吾氏は大阪に拠点を置く建築家で、日本建築学会賞も受賞された
日本建築界の大御所です。
写真の様に建物は独特な形状をしていて村野氏は、この建物を「白鯨」と
表現しています(ただ、地元では、「ナメクジ」とも言われていますが・・・)。
鯨の口のような部分の玄関から建物の中に入ると、湾曲した板張りの天井が
目の前に広がります。また、窓から入ってくる光は天井の板に映り込み、
視線を奥へ奥へと誘導してゆき、その先には、祭壇が配されています。
光の入り方と空間のヴォリューム感の変化で静寂さと厳粛さが共存した空間が
作られています。
お近くに来られた際は、ちょっと寄り道してはいかがでしょうか。
~建物計画のちょっとした工夫~
私たち設計士が建物を計画する際に行うちょっとした工夫を紹介させて頂きます。
今回は建築のモジュール(基本寸法)のお話です。
モジュールは主に次の3種類に分かれます。
①尺モジュール
②メーターモジュール
③インチモジュール
この中で、日本の住宅建築で多く使用されるモジュールが①の「尺モジュール」で
910mmを基本寸法としています。
今回はこの「尺モジュール」を使ったちょっとした工夫をお教えします。
建物を計画する時、先にも書きました910mmを基本として、その2倍、3倍といった形で
寸法を決めていきます。例えば、6畳間だと2,730mm×3,640mmといった具合です。
大きな寸法を作る際にはそれでOKです。
それでは、小さい寸法を決めていきたい場合には、どうするのでしょうか?
それは、今まで2倍、3倍していたところを、1/2倍の455mmや、1/3倍の303mmといった
寸法を利用します。その際、材料の有効活用性やコスト面から基本は1/2倍の455mmとし、
補助的に1/3倍の303mmを使うことが多いと思います。
これらの寸法を活用しながら建物の計画を行っています。
ちょっとした寸法の活用でした。
~カマろの一言~
先月ご紹介しましたマクワ瓜です。すくすくと育っております。
只今、15cm程の大きさです。梅雨入りし根腐れの心配をしていましたが、
今のところ順調そうです。
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