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あんじゅホームの標準仕様vol.09

2017年06月15日 20:19:26ライター:あんじゅ公式カテゴリ:

皆さん、こんにちは！

設計1課のタカダです。

本日は毎週木曜日のあんじゅホームの標準仕様に関するブログ第8回目です。

どうぞよろしくお願いします。

本日のテーマは[断熱材]です！

あんじゅホームの断熱材は「押出法ポリスチレンフォーム」を使用しています。

押出法ポリスチレンフォームとはポリスチレンという
プラスチックから作られる板状の断熱材であんじゅホームではダウ化工(株)のスタイロフォームを使用しています。

スタイロフォームの大きな特徴は、下記の三点です。
①熱を伝えにくい　[ 冷暖房のエネルギー消費を抑える効果]

②水を吸収しない　[ 耐水性能に優れた断熱材 ]

③軽くて丈夫　[ 圧縮強さに優れ、きわめて丈夫 ]

［①熱を伝えにくい　[ 冷暖房のエネルギー消費を抑える効果]］

スタイロフォームは、 完全に独立した微細気泡に よって構成されているため、熱移動を小さく 抑えることが でき、優れた断熱性能を実現しています。

断熱材は、外気温の影響を和らげ、屋内の温度を一定に保つ部材です。
スタイロフォームの熱を伝えにくい特長は、冬の寒さ はもちろんのこと、暑さにも有効です。
また、温度を一定に保つことで、冷暖房のエネルギー消費を抑える効果があります。

［②水を吸収しない　[ 耐水性能に優れた断熱材 ]］

スタイロフォームは吸水性がない為、水中に浸漬しても吸水、膨潤、軟化、変形、変質することがなく、 
高い断熱性能を長期に維持します。
断熱材は吸水すると、熱伝導率が上昇し、期待された断熱性能を発揮することができません。

お家に優れた断熱性能を持たせるには、室内外で発生した湿気を計画的に排出させると

共に湿気に強い断熱材を選択することが重要です。

　
スタイロフォームの　吸水性比較（インク テスト）でも、インクに浸漬し３０分経過しても「スタイロフォーム」は表面を伝わるだけで素材には浸透しません。 

［③軽くて丈夫　[ 圧縮強さに優れ、きわめて丈夫 ]］

スタイロフォームは、 水の重さの約1/30の軽さでありながら、圧縮強度は約30t/m2もあり、
きわめて丈夫です。 

大引間の床や土間床等の外周部対応などの断熱材として多く用いられていて 断熱構造の床スラブにも安心して使えます。

スタイロフォーム　1立方メートルあたりの重さ
※おおよその密度。値は変わります。 

それは鉄を例にあげると
［軽い］ということは結論から言うと断熱性が高いということです。

鉄は重いです。重いということは密度が大きいということです。

密度が大きいと分子の結束力が強いので熱が伝わりやすくなります。

私達の身近なもので密度が小さいものは空気です。

ですが空気を一定の場所にとどめておくことは難しいです。

そこで独立微細気泡構造のスタイロフォームです。

密度が小さいものは、空気を多く含むため熱が伝わりにくく、かつ軽くなります。

軽くてかつ、丈夫なスタイロフォームは断熱材として最適といえます。

余談ですが、この「スタイロフォーム」の軽さの特徴から利用して作られたのが、 人力飛行機の翼です。
　毎年琵琶湖で行われる、自作の人力飛行機を飛ばして飛行距離を競う「鳥人間コンテスト」に、「スタイロフォーム」が構成部材として使用されました。
建築資材以外にもアイデア次第で色々な物に使えそうですね。



スタイロフォームの大きな特徴3点をご説明させていただきましたが、スタイロフォームには他にもリサイクルが可能であったり、地球環境に優しい材料であったり、高い品質管理のもと製造されていたりとまだまだ良いところがあります。

断熱材はただ冷気熱気を部屋に通さず、暖気涼気を部屋から逃がさないだけではなく、耐水性の有無による湿気の影響での断熱性能の低下、圧縮強度に優れた丈夫さ、地球環境への配慮を検討し選びたいですね。
 

本日のブログは以上です。

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

来週は室内建具の予定です。