ガラスについて(その3)
ガラスについてのお話しの3回目です。
住宅でよく使うガラスに、防犯合せガラスと強化ガラスがあります。
どちらも防犯対策にも使いますが、どう違うのか?を
しっかり理解している人は少ないです。
まずは防犯合せガラスをご説明していきます。
防犯合せガラスは、その名の通りで防犯性能が高いガラスです。
ガラスとガラスの間に柔軟で強靭な特殊中間膜を挟んで加熱・圧着したガラスで、ガラスを割ることはできても、中間膜が貫通を防ぎます。
この中間膜の厚みにもいろいろあって、
一般住宅には、30ミル(約0.76ミリ)もしくは60ミル(約1.52ミリ)という厚みを使います
(1ミル=1/1000インチ)
防犯合せガラスには、CPマークが表示されています。
このCPマークは、「防犯性能が高い商品」という意味で、
このマークがついていることで、泥棒はわざわざ破りにくい窓を
破ることが無く、それだけでも防犯性が高まります。
CPマーク。ガラスだけでなく、いろんなところについてます。
これがあるだけで、泥棒はこのマークがついている所は避けていきます。
次に強化ガラスです。
強化ガラスは、普通のガラスを熱処理して強度を上げたガラスのことです。
いわゆる焼きを入れた状態のガラスです。
強化ガラスは、びっくりするぐらい割れません。
金づちなどでガラスをたたいても、大きな音がするだけで
なかなか割れません。
でも実は、小口からの衝撃には弱く、ガラスの小口をたたくと簡単に割れてしまうので注意が必要です。
また、強化ガラスは、割れた時に小さな粒になるので、割れたガラス片で
けがをすることはありません。
だから、お風呂のガラスに使ったり、車のガラスにも使われています。
強化ガラスの割れたイメージです。こんな感じで小さな粒状に割れます。
この二つを合せて、強化合せガラスなどもあり、
適材適所に使われます。
このように、ガラスにもいろいろな種類があり、
用途に合わせたガラスの選択が必要になります。
今日はここまでです。
次回を楽しみにしてください。
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